周囲からのサポート|うつ病の方との接し方を学ぼう【きめ細かな配慮が必要になる】

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経済面での配慮は

家族がうつ病になってしまったとき、特に一家の働き手が休職や退職を余儀なくされると、経済面で不安を抱えるケースが多くなります。家族としては一日も早く元に戻ってほしいと願うのが当然のことでしょう。しかし早く治るように直接言葉をかけたり、無言でプレッシャーをかけたりすることは、かえって病気の治療を遅らせることになりかねません。うつ病の患者は心が疲れ切っている状態ですから、できるだけストレスを与えないような接し方をする必要があります。「がんばって早く治しましょう」などという言葉は、それだけで患者に対するストレスになってしまいます。また気分転換を勧めたりするのも、余計なお世話だと言われるかもしれません。とにかく患者は敏感になっているので、家族も感情的にならないよう注意する必要があります。軽度のうつ病であれば、仕事の負担を減らすことで在職のまま治療できます。この場合も励まして早く治るわけではないので、周囲の人は仕事量に配慮した接し方をすることが大切です。職場のパフォーマンスは一時的に落ちるかもしれませんが、休職や退職となると人材や諸経費に大きな損失が出るため、患者が治療しやすい環境を整えたほうが得策と言えるでしょう。うつ病の治療には保険が適用されるため、健康保険に加入している会社員なら通常は3割負担となります。治療費はクリニックによっても違いますが、初診料や薬代などを含めて1か月あたり3千円〜1万円程度になるのが普通です。これだけだと大した費用ではないと感じるかもしれませんが、うつ病は再発する可能性があり、治療に長い時間がかかる場合もあります。目安としては半年ほどで改善する人が約3割、1年ほどで改善する人が約7割と言われています。また仕事を休んで収入が減ると、なおさら経済的に苦しくなるため、ついプレッシャーをかけるような接し方をしてしまうかもしれません。もしうつ病で休職せざるを得ない場合、健康保険に加入していれば、傷病手当金を受け取ることができます。もらえる金額は収入の3分の2で、期間は最長で1年半あるので、その間はじっくりと治療に専念すると良いでしょう。また市町村の窓口に申請すれば、自立支援医療制度が適用される場合もあります。これは3割負担の治療費が1割負担になり、1か月あたりの上限金額を超えた部分は無料になる制度です。こうした支援制度があることを知っておけば、周囲の人も余裕を持った接し方ができるようになるでしょう。